吉田屋 -“一口目が違う”塩分10%無添加漬け込みの梅-

創業190年、愚直に「梅」を作り続ける「吉田屋」は、他の農家ではやらないような手法で、こだわりの梅商品を世に送り出します。

 

『一口に「梅干し」と言っても実は2種類あり、「梅干し」「調味梅干し」という2種類に分類されます。まず「調味梅干し」は、味が付いて、脱塩したり、梅のちょっと酸っぱさを弱めながら「はちみつ」などを足して作ります。片や「梅干し」という分野は、塩だけで漬けたものになります。吉田屋の一部商品の特徴として「塩分10%漬け込み」というものがあります。全国でも私くらいしかやってない漬け込み方で、作るのが非常に難しいんです。』

そう語るのは、吉田屋の8代目・大山壮郎さんです。

 

こだわりの塩分10%漬け込み-

『「塩分10%無添加漬け込み」の梅は、とても丁寧に漬け込む必要があり、更に少ロットでしか漬けられず、とにかく手間がかかります。なので梅業者さんはやりたがらないのですが、我々は色々な研究を繰り返し、実現させています。』

 

そのこだわりの手法で作られる梅は、3年前にTBS系「マツコの知らない世界」の「梅干しの世界」というテーマの際に、取り上げられる事となりました。

 

「一口目」へのこだわり-

『まず塩分10%にしている理由からお話すると、「梅干し」は基本は15~18%で漬けるのが主流です。そうすると一番最初に食べた口当たりがまず「しょっぱい」んです。最初が「しょっぱい」と感じると、どんな梅でも全部口の中が同じ「しょっぱさ・酸っぱさ」になってしまう。梅の品種は凄く沢山あって美味しい品種も沢山あるんですけど、梅の「品種の良さ」は、一般的にはあんまり感じて頂けないんですよね。

 

塩分10%まで落とすと、その梅本来の、品種本来の「味わい」みたいなものが一番最初に口の中に、舌に来るんです。「旨みが増す」という感じでしょうか。無添加の梅干しなので、食べたら「酸っぱい」んですが、その中で感じる「梅の味わい」はそれぞれ全然違いますよ』

『今「塩分10%」の無添加漬け込みの商品は3品種取り扱っており、「石川一号」「加賀地蔵」、もう一つは「南高梅」。これは「八代目」という商品名で展開していて、「塩」に関しても、「八代目」は梅干作りに重要な「にがり」と「ミネラル」を豊富に含んだ「赤穂の天塩」を、「石川一号」「加賀地蔵」は沖縄の天然海水から作っている「シママース」を使用しています。』

 

ARISE GIFTでもこの3商品を取り扱っていますので、是非その「一口目の旨み」を味わって頂ければと思います。

 

日本初の梅専門カフェ「ume café WAON」-

そんな吉田屋は、2014年に日本初の梅専門カフェ「ume café WAON」をオープンさせました。

 

『お店のオープン前は、元々今のお店の4分の1くらいのスペースで、品物だけ並べて販売していました。地元の人が客層のメインでしたが、2012年にアニメ「ガールズ&パンツァー」の放送が始まり、大洗町に足を運んで下さるファンの方が増えました。せっかく来て頂いているので、お土産品屋さんというか「立ち寄って頂ける場所」を作りたいという想いで、お店の改装を考えました。

その中で「梅」をPRするにあたって、どうすればお客様に「とっつきやすいか」という事を考えました。「梅」は、様々な食べ方、様々な品種があるという事を伝えたい時に、ただ試食をして頂くだけでなく「こういう風なアレンジで食べたら美味しいよ」とお客様に提案できればと。そしてせっかく提案するのなら、茨城に沢山ある農作物・美味しいものとコラボして、何か提案できるようなものが出せないかなと思った時に、その「色んなもの」が集まれる場所として、カフェをやったら面白いんじゃないか。そんな想いでカフェを作りました。』

カフェスペースでは「梅」を用いたアレンジレシピメニューをお召し上がり頂け、お土産スペースには様々な商品が並びます。

 

吉田屋の商品は、茨城県を中心とした他業種とのコラボ商品、大洗ブランド認証品など、様々な商品があります。いわゆる「ご飯にのせる梅」だけでなく、色んな梅料理・梅商品を、こだわりの品種でお楽しみ頂けます。

ARISE GIFTでは、茨城県産の「フルーツ」とコラボして誕生したフルーツテイストの梅干し「UMEFULL 3種詰合」を販売しています。

 

最後に、当サイトへの期待もお話頂きました。

 

『ARISE GIFTは、町に今までなかった形のモノ(サイト)だと思います。町の人たちが連携したり協力したりしながら、微々たるものかもしれないですけど何か協力することによって、それが今度色々な「繋がり」に発展するのではないかと期待しています。僕らは自分ちの仕事をやっている中で、なかなかそこまで広い展開は正直できないですから。「お客様と商店のハブ」としてだけでなく「商店と商店のハブ」としての役割や、結果的に町の特産品などのPRに繋がる事を期待しています。』

 

8代続く歴史ある老舗のお店も「進化」を止めません。今後も魅力あふれる展開で、新しい歴史を刻んでいきます。

お店情報

  • 営業時間:【ume café WAON】10:00-18:00(L.O. 17:00)
  • 定休日:水曜日(臨時休業あり)
  • 電話番号:029-229-1223
  • 住所:〒311-1301 茨城県東茨城郡大洗町磯浜町624