地場産業

岩喜製網 -次なる挑戦は「工芸」！電源不要のスマホスピーカー発売-

投稿日：2021.09.02

当サイトにて、「グルテンフリー麵」を販売している、大洗町の岩喜製網。

元々「漁業用のロープ作り」をしていた同社は、近年グルテンフリー麵作りに舵を切った事は、これまでも紹介して参りました。

★岩喜製綱 -モチモチ食感“小麦不使用麺”が生む可能性

インタビュー記事：https://www.arise-gift.jp/article/747/

そんな岩喜製網が、新たに「Smart Phone Passive Speaker “DIM”」を発売致します。

すべて「手作り」で作成されるスピーカーは、電源不要で持ち運びにも適しています。

『私の前職は、高出力レーザー工学が専門だったんです。電子工学、音響工学などに触れていた事もあり、それがベースになり、今回の商品作りに繋がりました。物理を把握しているため、「こうしたらこういう効果を生む」という事が分かっているんです。』

そう語るのは、村松壽晴さん（写真右）です。13年の単身赴任を経て大洗町に帰り、現在は前職での知識を活かした形で、新たに会社で工芸事業部を立ち上げました。（写真左は、グルテンフリー麵を作る村松惠子さん）

『人間の耳に聞こえる周波数は決まっていまして、いわゆる「高周波」というのは数kHz～数十kHzなんですね。「キーン」という音です。スマートフォンで音を聞く場合、自分との距離が近いので、高音域が強調され、凄く大きく聞こえてしまうんです。これが原因で「機械的な音」になってしまいます。』

『本来「スピーカー」というと、電気信号を物理的な振動に置き換える装置を指すんですけど、この商品は「音質の変換器」みたいなことですね。そういったイメージのものとお考えいただければいいと思います。普通の電気のスピーカーのように「ボリュームを上げれば音が大きくなる」という類のものではありません。』

では、このスピーカーにはどんな効果があるのでしょうか。

『端的に申し上げますと「音質がなめらか」になります。例えばブラスバンドとで言うと、クラリネットとかトランペットだけだと音がキンキンしたものになりますが、そういったブラスバンドの中にもバスがあったり中音域を担うホルンがあったり、そういった音が重なり合うと全体として「まろやかになる」んですよね。そういったところを狙っています。』